“どんより”に寄り添う、リズムと呼吸

“どんより”に寄り添う、リズムと呼吸

梅雨のまっただなか。
曇り空が続き、空気もしっとり重たい日が増えてきました。

雨が降っていなくても、
からだが重く感じたり、やる気が出なかったり——
そんな「なんとなく不調」を感じる方も多いのではないでしょうか。

子どもたちも、どこか落ち着きがなかったり、
理由のわからない「ぐずり」が増えたり。
大人も子どもも、季節のリズムを“からだ”で感じているのかもしれません。


教室で感じる「気分の重さ」と“ゆれる”あそび

リトミックのレッスンでも、
この時期の子どもたちは、いつもより動きがゆっくりだったり、
途中で「抱っこ〜」となる子が増えるような気がします。

でも、それは決して「だらけている」わけでも、「つまらない」わけでもない。

重たくなった空気に合わせて、
からだも、気持ちも、ちょっと内側に向かっているだけなのです。

こんなときは、「ぴょん!」と跳ねる活動よりも、
「ゆらゆら〜」「ふーっ」と息を吐くような、
ゆれる・ながれる・呼吸する活動を取り入れることで、
子どもたちの気持ちが、すこしずつ整っていくのを感じます。


養生の視点では、湿気は“脾”に影響すると言われています

漢方養生では、梅雨のような湿気の多い季節は
「脾(ひ)」という消化や思考をつかさどる部分に負担がかかると考えられています。

それにより、体がだるくなったり、集中しづらくなったり、
気持ちが重たくなって、ちょっとしたことでイライラしたり…。

そんな時期こそ、無理に頑張るより、
「ながす」「ぬく」「ととのえる」を意識したケアが大切。

音楽やリズムの力も、
からだと心に“めぐり”をつくる、大切な養生になります。


おうちでもできる、リズムと呼吸のととのえヒント

  • やさしいピアノ曲や雨音BGMを流して、親子で「ふーっ」と深呼吸
  • スカーフやハンカチを使って「ゆらゆらのうた遊び」
  • トントン・ゆらゆら・だっこのリズムで心地よい揺れを感じる
  • お茶ははと麦茶や黒豆茶など、体の中の“湿”をぬいてくれるものを

ちょっとした音の刺激や、呼吸を意識した動きだけでも、
からだと心はゆるみ、リズムを取り戻していきます。


今の“どんより”も、季節のリズムのひとつです

「今日は動きたくないな」
「なんだか落ちつかないな」
それも、ぜんぶ自然なこと。

とらねこ音楽教室では、そんな季節の変化にやさしく寄り添いながら、
音と動きで、“いまの自分”を感じるレッスンを大切にしています。

リズムと呼吸にゆだねる時間が、
あなたとお子さんにとって、小さなととのえになりますように。

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