「小さいうちから我慢を教えるべき」
「片付けやあいさつは、きちんと習慣づけて」
「親の顔を見て、きちんとするのが当たり前」
そんな声を、どこかで耳にしたことはありませんか?
子育てをしていると、親世代や年配の先生方からのアドバイスに、思わず戸惑ってしまうことがあります。
どちらが正しい・間違っている、ではなく
上の世代の方々が大切にされてきた価値観は、その時代のなかで生まれた、たしかな知恵です。
そして、私たちがいま子育てをできるのも、そうした積み重ねがあってこそだと感じています。
一方で、今の時代は「子ども一人ひとりの気持ちやペース」を大切にしよう、という流れが少しずつ広がってきました。
時代や社会のあり方が変われば、育ちを支えるまなざしも変わる——それはとても自然なことです。
今の子どもたちに合った育ち方って?
今の子どもたちは、私たちの子ども時代とはちがって、
とても多くの情報や刺激に囲まれて暮らしています。
感じる力も、表現する力も、どんどん豊かになっています。
だからこそ——
「教えこむ」のではなく、
「気づける土壌」を耕してあげるような関わり方が、今の時代には合っているのかもしれません。
とらねこ音楽教室が大切にしていること
とらねこ音楽教室では、子どもの“いまこの瞬間”の気持ちに寄り添うことを何より大切にしています。
たとえば、我慢がむずかしいとき。
片付けたくない気持ちが強く残っているとき。
そんな姿も、育ちの途中にあるその子なりの“芽”として受けとめたいと思っています。
そして——
「もう少しこうしてみようかな」
「自分でやってみたいな」
そんな気持ちが、子ども自身の中から自然と育ってくるのを、そっと待つ。
私たちは、そんなまなざしで、レッスンに向き合っています。
ちがいを知ると、心が少しやわらぐ
世代によって子育ての考え方がちがうと、戸惑ったり、比べてしまったりすることもあるかもしれません。
でも、「ちがうのは当然」だと知るだけで、心が少し軽くなることがあります。
子どもの成長を見守るまなざしには、年齢や経験に応じたいろいろな形があるはず。
それぞれの知恵や想いをやさしく重ねあわせながら、今の子どもたちに合った関わり方を、一緒に探していけたらと思います。