「待てない」「片付けられない」——それでも大丈夫。子どもの今を見守るリトミックの視点(さいたま市見沼区*とらねこ音楽教室)

「待てない」「片付けられない」——それでも大丈夫。ありのままの姿を大切にしたい理由

先日、通っているリトミックのレッスンで、娘がなかなかお片づけができず、私は少し気まずい気持ちになってしまいました。

「まつこと」「片づけること」も丁寧に教えてくださり、それは確かに社会の中で生きていくために必要な力ですし、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

でも、同時に思ったは、とらねこ音楽教室が大切にしたいのは、もう少し別の角度からのアプローチなのかもしれないなということでした。

子どもの“できなさ”は、育ちの途中にある“芽”かもしれない

子どもは大人とちがって、「今」を全力で生きています。

楽しかった遊びの余韻が残っていたり、「もっとやりたい!」という気持ちが溢れていたりすると、「はい、おしまい」と言われても、すぐに切り替えるのはむずかしいこともありますよね。

でも、それって本当に“わがまま”なのでしょうか?
私は、そうではないと思うのです。

「まだ遊びたかった」
「これをやりきってから終わりにしたい」

——そんな気持ちは、子どもなりの主体性の芽であり、心の動きのあらわれでもあります。

とらねこ音楽教室で大切にしたいこと

とらねこでは、「今の姿」をまるごと受けとめることを、大切にしたいと考えています。

たとえ、すぐに片付けられなくても、
待つことが難しくても、
「できない」ではなく、「まだその時じゃないだけ」かもしれない。
そんなふうに、子どもたちの“育ちの途中”を見守っていける場でありたいと思っています。

社会に出る準備は、急がなくても間に合う

もちろん、ルールを守ることや切り替える力は、生きていく上で必要な力です。
でも、それを「教えこむ」のではなく、「自然と身についていく」かたちで育てていきたい。そんなふうに思っています。

子どもたちが自分のペースで、
「やってみようかな」
「そろそろおしまいにしようかな」
と心から感じられるようになったとき、それはきっと、誰かに言われたからではなく、“自分で気づいて育った力”になるはずだから。

おわりに——親も、ありのままで

娘が片づけられなかったとき、私はちょっぴり気まずくて、「どうしよう…」と焦ってしまいました。
でも、そのときの私の気持ちも、きっとそのままでいいのだと思います。

とらねこ音楽教室は、子どもたちだけでなく、保護者の方にとっても「肩の力をぬいていられる場所」でありたいと願っています。

「できない」姿にも、
「気まずい」気持ちにも、
やさしく寄り添えるような、
そんな空間を、これから少しずつ、つくっていけたらと思っています。

よくあるご質問(FAQ)

Q. うちの子は片付けが本当に苦手で…このままで大丈夫?

A. 「片付けられない」姿は、“まだその時じゃない”だけかもしれません。とらねこ音楽教室では、その子の今の育ちに合わせて見守っています。

Q. 社会性を育てたいけれど、教え込むのは違う気がして…

A. とらねこでは、ルールやマナーを「自然に身につけていく」かたちを大切にしています。まずは心の安心が、社会性の土台になると考えています。

Q. 待つ練習や切り替えは、レッスンの中でどう関わりますか?

A. 「待つ」ことや「終わりにする」経験は、音楽の流れの中でも自然に訪れます。とらねこでは、音を通して感じられるような場面を丁寧に積み重ねています。

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