「ピアノ、もうやめたい」
そんな一言に戸惑いを覚えた保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
せっかく続けてきたピアノ。できれば辞めてほしくない——でも、無理に続けさせていいのかな?
この記事では、子どもの気持ちに寄り添いながら、ピアノを“楽しく続ける”ためのヒントをご紹介します。
「やめたい」の背景にあるもの
子どもがピアノを辞めたくなる理由は、意外とさまざまです。
よくあるケース
- 難しい曲にぶつかって、自信をなくした
- 毎日の練習に飽きてしまった
- 学校や他の習い事との両立が難しくなった
- 他に興味が移ってきた
これは一時的な感情であることも多く、「もうピアノが嫌い!」というわけではないことも少なくありません。
まずは、気持ちを聞いてみる
「やめたい」と言われたとき、いちばん大切なのはすぐに否定しないこと。
「どうしてそう思ったの?」
「どこがしんどく感じたかな?」
と、落ち着いて聞いてみてください。
話すことで子ども自身も気持ちを整理でき、「ほんとはちょっと疲れていただけ」なんてこともあります。
ピアノを楽しく続けるための工夫
🎯 小さな目標をつくる
- 「この部分だけ3回弾けたら今日はおしまい」
- 「来週までに、1フレーズだけ暗譜してみる」
小さな「できた!」の積み重ねが、自信とモチベーションになります。
⏰ 練習時間は“短くてOK”
30分続けられない日があっても大丈夫。
5分だけ鍵盤に触れる、でもいいんです。
「練習=負担」にならない工夫が続けるコツ。
🎵 好きな曲を取り入れる
アニメソング、テレビのテーマ、童謡……
「これ弾けたら楽しそう!」と思える曲で、ぐんとやる気が変わることもあります。
環境を見直してみる
- ピアノの周りにお気に入りのぬいぐるみを置く
- 練習したらカレンダーに〇をつける
- 親が「聴く人」になってあげる
音を出す時間が「ちょっと楽しい時間」になるよう、環境の工夫もおすすめです。
先生と一緒に考える
「やめたい気持ち」は、レッスンの中でもヒントになるサインです。
無理に隠さず、ぜひ先生にも共有してみてください。
- レッスンペースをゆるめる
- 取り組む曲を変える
- 一時的にお休みする
など、柔軟な対応ができる場合もあります。
モチベーションを取り戻すきっかけづくり
🌟 ちいさな“発表会”をしてみる
家族の前で1曲演奏して拍手をもらう。
それだけでも「また弾いてみようかな」と思えることがあります。
🌱 一度お休みしてみる
あえて“おやすみ期間”をつくるのも、実は前向きな方法。
距離を置くことで、「やっぱりピアノ好きかも」と感じられることも。
長い目で見て|ピアノが“好き”なままでいるために
子どもがピアノを続ける目的は、
「うまくなる」ことより「音楽を好きでい続ける」ことかもしれません。
プロを目指さなくてもいい。
テストや発表会がなくても、音楽はそばにいてくれます。
とらねこ音楽教室では、子どもが「できる」と「たのしい」を同じくらい感じられるようなレッスンを心がけています。
まとめ|「やめたい」の奥にある気持ちに寄り添う
子どもが「やめたい」と言ったとき、
無理に止めるのではなく、「どうしたらまた楽しめるか」を一緒に考える時間にできたらすてきです。
- 話を聴く
- 小さな目標をつくる
- 好きな曲を取り入れる
- 先生と相談する
- ときには立ち止まってみる
そうして少しずつ、「続けたい」という気持ちがまた戻ってくるかもしれません。