子育てや教育の話をしていると、
「親がちゃんと導いてあげないとダメよね」
という声と、
「子どものペースに任せて見守りたい」
という声の両方を耳にします。
どちらも、子どもを思うからこそ出てくる言葉。
でも、ときどき、まるでどちらか一方が“正解”のように感じられる空気に、
少し息苦しさを覚えることもあります。
それぞれに、きっと理由がある
「親が導く」スタイルは、
子どもの力を信じて背中を押してあげたり、
小さな挑戦のきっかけを与えたりする点で、
とても力強いアプローチだと思います。
一方で、「見守る」スタイルは、
子どもが自分で気づき、動き出すまで待つことで、
内側からの「やりたい!」を育てる関わり方です。
どちらにも、
そのご家庭なりの考え方や背景があり、
どちらにも、正しさがあるのだと思います。
とらねこが大切にしていること
とらねこ音楽教室では、
「できた!」「わかった!」という小さな芽ばえを
子ども自身のリズムで咲かせてあげたいと考えています。
親ががんばりすぎなくても、
子どもは、思いがけないタイミングで力を発揮することがあります。
そんな瞬間に立ち会えたら、それはとても嬉しいこと。
でもそれは、「親が導くスタイルを否定したい」のではなくて、
ただ、こういうやり方もあるよ、という
小さな選択肢のひとつとして届けたいのです。
違いのなかで、やさしくつながる
子育ても教育も、
「どちらが正しいか」で判断されるものではなく、
親と子の数だけ、かたちがあるはず。
その違いをおたがいに大切にしながら、
それでもどこかで、やさしくつながっていけたら。
とらねこ音楽教室は、そんな場所でありたいと思っています。