雨の日に、音を聴くという養生
このごろ、雨の日が続いていますね。
とくに予定がなくても、外に出るのが少しおっくうになったり、
子どもが家の中でうずうずしていたり、
大人もなんとなく、気持ちが内にこもるような感覚になることがあります。
でも、そんなときにふと耳をすませてみると、
窓を打つ雨の音や、水たまりに落ちるしずくの音、
傘をたたく音の一粒一粒が、静かに語りかけてくれる気がするのです。
音楽の教室でも、子どもたちの「静かな変化」に気づく季節
わたしがレッスンをしていて気づくのは、
梅雨の時期になると、子どもたちの動きや反応が少しゆっくりになること。
「いつもよりちょっと甘えたい」
「今日は、じっと音を聴いていたい」
そんな気持ちが、体の動きや表情にやさしくあらわれているように思います。
この変化は、決して“よしあし”で判断するものではなく、
その時期特有の、自然なリズムなのだと思うようになりました。
養生の視点からみると、「梅雨」は“内へ向かう”季節
漢方養生の考えでは、梅雨は「湿」がたまりやすい季節。
体に余分な水分がたまり、消化の働きや思考力も落ちやすくなるといわれています。
だからこそ無理に「元気にしなきゃ!」とがんばりすぎず、
ゆっくりと深呼吸をして、今ある気分にそっと寄り添うことが大切。
雨音の中で静かに過ごす時間も、
こころと体をととのえる、ひとつの養生になるのだと思います。
ととのえのヒント:「音」に身をゆだねてみる
- 雨の音をBGMにして、家の中をゆっくり歩いてみる
- ピアノのやさしい和音を鳴らして、耳をすませる
- 「雨の音って、どんな音?」と、子どもと一緒に音探しをしてみる
どれも小さなことですが、
音を「聴くこと」「感じること」は、
気持ちの切り替えや深呼吸のきっかけになります。
そのゆらぎごと、音に包まれて
思うようにいかない日があるのは、
きっと私たちの内側のリズムが、自然と響きあっているから。
雨の日は、無理に晴れやかでいなくていい。
ただ音に耳をすませて、「今日はそういう日なんだな」と感じられたら、
それも立派な“養生”です。
静かな音が、今日のあなたに寄り添ってくれますように。
とらねこ音楽教室からのお知らせ
当教室では、2026年春の開講に向けて準備中です。
現在、体験レッスンの募集は行っておりませんが、
募集開始の際は、ホームページおよびLINE公式アカウントにてお知らせいたします。
音楽に寄り添うやさしい時間を、親子で安心して楽しんでいただけるよう、
あたたかい教室づくりを進めてまいります。
どうぞ、ゆっくり見守っていただけましたら幸いです。
📩 最新情報はLINEからお届けしています
