評価に追われる音楽の授業で感じた違和感
小学校の音楽専科として働いていたころ、授業をしながらいつも自分に問いかけていました。
——これは、子どもたちにとって「音楽の時間」になっているだろうか。
楽譜を読む力や演奏の技術も、もちろん大切ですが、
本当はそれと同じくらいに、「音楽ってたのしい!」という気持ちや、
「表現するっておもしろい!」という喜びを感じてほしかったのです。
「今を味わう時間」が失われていくもどかしさ
でも、現実はなかなか難しく
学期ごとの評価や、行事の準備に追われながら、
「子どもたちの“今”を味わう時間」がどんどん少なくなっていくことに、もどかしさを感じていました。
成績をつけるためには、数値で示せる「根拠」が必要とされていました。
そのために、歌唱やリズム打ちの実技テストを行い、
「できた・できない」を明確に判断する場を設ける必要があったのです。
けれど、その活動は、子どもたちが音楽を楽しむというよりも、
どこか「確認作業」のようになってしまっていました。
とらねこ音楽教室が大切にしたいこと
授業で大切にしてきたことを、最後に“点数”というかたちで切り取っていく。
その一連の流れを見つめながら、「この時間は一体なんなんだろう……」と思わずにはいられませんでした。
とらねこ音楽教室では
「その子らしさを見つける」ことを、大切にしています。
できる・できないよりも、「やってみたい」と感じたその気持ちに寄り添いたい。
一人ひとりの表現に、まるごと“いいね”と言えるような場をつくっていきたい。
「できた!」の瞬間を、もっとそばで
評価から少し離れてみると、見えてくるものがあるように思います。
音のちがいに気づいて思わず目を輝かせた顔。
お友だちと息がぴったり合ったときの、くすっと笑った声。
はじめて音に合わせて歩けた日の、小さな「できた」の瞬間。
とらねこ音楽教室は、そんな瞬間を大切にできる場所でありたいと思っています。
とらねこ音楽教室からのお知らせ
当教室では、2026年春の開講に向けて準備中です。
現在、体験レッスンの募集は行っておりませんが、
募集開始の際は、ホームページおよびLINE公式アカウントにてお知らせいたします。
音楽に寄り添うやさしい時間を、親子で安心して楽しんでいただけるよう、
あたたかい教室づくりを進めてまいります。
どうぞ、ゆっくり見守っていただけましたら幸いです。
📩 最新情報はLINEからお届けしています
