こんにちは。とらねこ音楽教室のまみです。
「ピアノを始めてみたけど、なかなか続かない」
「せっかく習い始めたのに、すぐに飽きてしまったみたい…」
そんな声を聞くことがあります。
でも、“続かない”のはその子のせいではなく、習い方や関わり方にちょっとしたヒントが隠れているのかもしれません。
今日は、ピアノが「やらなきゃ」から「やってみたい!」に変わるための工夫について、とらねこ音楽教室で大切にしていることをご紹介します。
1. 「練習=苦手」がはじまる前に
「習い事が続かない」の理由としてよく挙がるのが、“練習がつまらない”という声。
でも、よく観察してみると…
• どこから手をつけたらいいか分からない
• 「間違ってはいけない」というプレッシャー
• できない自分がイヤになってしまう
といった、“わからなさ”や“不安”が、楽しさを遠ざけてしまっていることも多いのです。
2. ピアノ=音楽で遊ぶ入り口に
とらねこ音楽教室では、ピアノに触れる前から「音を聴いて感じる」「まねして動く」「表現してみる」といった、リトミック的なアプローチを大切にしています。
• 鍵盤あそびや音カードで、“音の世界”に親しむ
• まだ読めなくても、「耳」と「目」と「手」で自然に覚えていける工夫
• 指の動きやリズムを、遊びの延長のように楽しむ工夫
このように、「練習しなきゃ」ではなく「やってみたい」が出てくるまでの準備期間を丁寧に過ごすことが、長く続く鍵になります。
3. 子ども自身が“選べる”仕組みを
「この曲をやってみたい!」
「今日はこっちの教材を使ってみようかな」
そんなふうに自分で選べる瞬間があることが、モチベーションの持続にはとても効果的です。
とらねこ音楽教室では…
• 難易度だけでなく「その子の気分」も尊重する
• 興味がある曲やスタイルを一緒に探す
• 「間違えてもいい」安心感の中でチャレンジできる
そんな関わりを通して、「ピアノは自分のもの」「やってみたいと思える場」という気持ちが育っていくと考えています。
4. 「できたね」をたくさん見つける
習い事が楽しく続く背景には、小さな「できた」の積み重ねがあります。
とらねこ音楽教室では、
• 一音ずつ、丁寧に音が鳴ったこと
• 最初はできなかったリズムが自然にできたこと
• 「自分から弾きたい」と思えた気持ち
そうした小さな変化や成長を、保護者の方と一緒に喜び合える時間を大切にしています。
5. 「続けること」をゴールにしない
習い事が続かない…と感じたとき、
「うちの子には向いてないのかも」と不安になることもあるかもしれません。
ですが、とらねこ音楽教室では、
“続けること”よりも、“出会えたこと”を大切にしたいと考えています。
音楽と出会い、少しでも「たのしい」と感じられたなら、それはきっと、その子の中で小さな芽になっています。
その芽がいつか、また音楽にふれたくなったときに花開くよう、無理なく、やさしく、見守るレッスンを心がけています。
ピアノが「やめたくなるもの」ではなく、「たのしい場所」になりますように。
よくあるご質問(FAQ)
Q. ピアノの練習が嫌いで、まったくやりたがらないのですが…
A. 「練習しなさい」ではなく、まずは“音であそぶ”体験を重ねていくことで、自然と「やってみたい」気持ちが育ちます。
Q. 飽きっぽくてすぐに違うことに興味が移ってしまいます。
A. 子どもの“気分”や“今の興味”に柔軟に寄り添うことで、ピアノとの出会い方も多様になります。無理に続ける必要はありません。
Q. 「続けること」ができなかったら、やめてもいいのでしょうか?
A. やめることは失敗ではありません。音楽と出会えたこと自体が、その子の中に小さな種として残っています。